小柳ストアー

「できるだけ安く、価値あるものを」地域で愛されて50年以上!進化し続ける老舗スーパー(旭川市)<編集部のおすすめ>

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今回は、2023年4月に人気だった記事を“編集部のおすすめ”として1本ピックアップ!

この機会に、“知らなかった北海道の魅力”に出会っていただけたら嬉しいです。

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「できるだけ安く、価値あるものを」地域で愛されて50年以上!進化し続ける老舗スーパー(旭川市)

大型ショッピングセンターが増えている近年。なんでも一度に揃うショッピングセンターは便利ですが、一方で、人情や情緒のある地域の商店街が少なくなってきているのは切ないものです。

旭川には、そんななかでも地元民に愛され元気いっぱいのスーパーがあります。その名は「小柳ストアー」。創業から50年、昭和の雰囲気を残しつつ、新しいものを取り入れ、地元の活性化にも貢献しているお店です。

若い人からお子さん連れのファミリー、近隣のシニア世代が、スタッフの人と話しながら楽しそうに買い物をしています。オーナーさんにお話を聞きました。

昭和47年創業「小柳ストアー」

北海道旭川市豊岡にある「小柳ストアー」。昭和47年創業の老舗スーパーです。

店内には新鮮な野菜がたくさん! 魚売り場は対面販売で、もちろん調理や下ごしらえもしてくれます。地元や近隣の農産物、お菓子、パン、製麵類、たれ・つゆも豊富に並びます。お店で調理しているお惣菜や、駄菓子コーナーもありました。

店内はぐるりと見渡せる広さで決して大きな空間ではありませんが、さまざまな魅力を持つ商品を見つけるのが楽しいお店です。

3代目・寺井一志さんが東京で感じたこと

現在のオーナーは、寺井一志さん。「小柳ストアー」の創業者は、寺井さんのおじいさんです。その後、娘である寺井さんのお母さんが継ぎました。そして、寺井さんが3代目。寺井さんにお店を継ぐまでのことを聞きました。

「旭川から関東の大学へ進学し、その後東京都内のスーパーへ就職し、勉強しました。スーパーで勤務しながら“商店街が少ないな”ということを感じていて。“店を大切にしたい”と思っていたんです。

大きなスーパーは種類豊富な商品を一度にたくさん仕入れることができ、その分価格も安くできる。メリットはたくさんありますよね。けれど、『小柳ストアー』の魅力はそこではなく、全体的な雰囲気。商売の原点があると思います」

「自分の目、担当者の目」で選んだ自信のあるものを販売

寺井さんは自ら野菜を仕入れています。自分の目で見て良いと思ったものを仕入れ、値段を決め、ポップを手書きし、お店に立って販売しているのです。

また魚も担当スタッフの目に任せ、スタッフ自らが仕入れをし、販売しています。

「仕入れる人と販売する人が同じというのが原点ですね。愛情をこめて販売しています。東京の大きなスーパーにいたころは、自分で価格を決めて販売することはできませんでした。今は、スタッフ一人ひとりが経営者のつもりで、自信を持って価格を決め、お客さんにおすすめしています」と寺井さん。

「大手のスーパーはチラシで安売り合戦ですが、価格は大手にはかないません。だからこそ鮮度が良くおいしいものを、できるだけ安く、そして価値があり楽しい商品を売っています」

お客さんとの会話も大切にしているといいます。

「調理法の提案、旬のものやおいしいものの提案など、お客さんと気軽に会話し、コミュニケーションを大切にしています。これは大きなスーパーにはないことかもしれませんね」

コミュニケーションが希薄になってきている今、人と人とがふれあい、気軽に世間話ができるお店は大切な場所なのではないでしょうか。

あらゆる世代の人が利用する「小柳ストアー」には、これまでの大切な歴史があるだけでなく、これからの時代を担うニーズも大きいと感じました。

「昭和と令和」が共存した品揃えに目が離せない

若い世代からシニア世代まで、多くの人が「小柳ストアー」を訪れるのはなぜなのでしょうか。若いカップルや赤ちゃんを連れたお母さん、仕事帰りの方、シニア世代のご夫婦など、さまざまなお客さんを引き寄せる魅力。それは、お店全体の温かさと昭和レトロな雰囲気もさることながら、素材の新鮮さや近隣の食材を用意していること、そして新しい話題の商品を置いていることにあります。

昔、学校給食で牛乳に入れて飲んでいた『ミルメーク』が1本25円。その横には、隣町・東川町で人気のオシャレなドーナツショップのスイーツが並んでいました。とっても楽しい光景です。

「昭和の雰囲気を残しつつ、新しい商品・話題の商品も取り入れ、普段購入しない年齢層の人にも知ってもらいたい」という寺井さんの想いがあるのだとか。

地元民の筆者であっても、知らなかった地元産の商品がたくさんありました。

仕入れるお店との相互の活性化に繋がり、販売するお店へ実際に足を運んでもらうきっかけにもなるでしょう。

時代のニーズにこたえながら、地域の人を大切にしていきたい

店内には駄菓子コーナーもあります。昔ながらのお菓子を見たり買ったりすることは、親子の楽しみにもなるでしょう。

お店の外には、作りたての揚げ物などお惣菜を提供する小さな店舗もありました。疲れて食事を作りたくない日などに、できたてのお惣菜を買えるのは嬉しいですね。

「店内のお惣菜は、昔、和食屋さんで調理をしていた方が作っています。とても手間がかかっていておいしいんです。

若い方に見ていただけるようにSNSで発信したり、楽しいポップをスタッフが書いたり、近隣のおいしいものを並べたり……と、新しいことにも挑戦しています。アイデア出しにゴールはありませんね!」と寺井さん。

 

昔ながらの雰囲気を大切にしながらも、日々進化する「小柳ストアー」。目が離せません。

<店舗情報>
■小柳ストアー
■住所:北海道旭川市豊岡7条3丁目4-13
■電話番号:0166-31-0501
⇒営業時間など詳細はこちら

※元記事:「できるだけ安く、価値あるものを」地域で愛されて50年以上!進化し続ける老舗スーパー(旭川市)
※内容は元記事掲載時(2023年4月)の情報です。

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